JTB中国四国、広島マツダ、広島電鉄の3社は9月23日、広島及び「おりづるタワー」を訪問する訪日外国人旅行者を対象に、観光・交通情報や各種サービスを提供する「HIROSHIMA ORIZURU TOWER TOURIST INFORMATION CENTER(おりづるタワーTIC)」を3社連携の下で開設した。

事業の実施イメージ

同タワーは原爆ドームに隣接、新センターは同タワー1階に開設した。

同センターはJTB中国四国が運営主体となり、観光や交通の案内機能に加え、広島県内各地及び近隣地域を周遊する着地型旅行商品の企画・販売や手荷物預かり・配送など、多様なサービスを提供することで、外国人旅行者の地域内での滞在時間の延長や消費の拡大を促進し、広島の活性化に役立つ取り組みを行うとしている。

2016年度は、おりづるタワーを起点とし平和記念公園・宮島をめぐる外国人向け世界遺産ツアーの販売、ICTを利用する観光案内サービスの提供、周遊パスの販売、観光と地域産品や伝統芸能・伝統工芸品を合わせたプロモーションなどに取り組むという。

今後は日本政府観光局(JNTO)認定外国人向け観光案内所(カテゴリー2)への申請を行い、2017年度以降は、おりづるタワーを起点として、農家民泊などの県内各地の観光コンテンツの企画・販売、通訳ガイド・サービスの提供なども行っていく予定。

これら取り組みにより、広島マツダは、同社が所有するおりづるタワーの外国人来場者に対して観光案内などのサービス提供で来場者の満足度を高め、タワーの価値向上を目指すという。

広島電鉄は、2016年4月から販売を開始した「VISIT HIROSHIMA TOURIST PASS」など訪日外国人向けの商品サービスの提供により、交通ネットワークのさらなる拡充を進めていくとのことだ。