2016年9月22日(現地時間)、MicrosoftはWindows 10に搭載した「BUW(Bash on Ubuntu on Windows)」で使用するコンソールが、Windows 10 Insider Preview ビルド14931で、24ビットカラーに対応したことを公式ブログで発表した。WSL(Windows Subsystem for Linux)上で動作するBUWは、Windowsサブシステムの1つとしてLinuxをサポートし、Ubuntu 14.04 LTSをイメージとして展開。Windows 10上でコンソールベースのLinux環境が使用可能になるというもの。

24ビットカラーの表示を行うシェルスクリプトを実行した状態(公式ブログより抜粋)

Linuxディストリビューションの多くが、256色カラーに対応するターミナル(端末)エミュレーターをサポートしているが、Windows 10 バージョン1607からサポートしたWSLは、現時点でベータ版。端末タイプを変更しても16色までしか表示できなかった。The Windows ConsoleチームのRich Turner氏は、コンソールの24ビットカラー対応がもっとも多いフィードバックだったことを明かしつつ、Linuxでもサポートが顕著になりつつある1677万色(24ビット)カラーをサポートしたことをアピールした。

こちらは別のシェルで256色/24ビットカラーの表示を行うデモンストレーション(公式ブログより抜粋)

Turner氏は今後の目標として、「Windowsのデフォルトカラーマッピングや、コンソールの新たなカラーレンダリングに関する設定を行うプロパティページの改善」を掲げている。これらの新機能はWindows 10 Insider Previewで改善を重ね、2017年春頃を予定している「Redstone 2(開発コード名)」の名を持つサービシングアップデートでCB(Current Branch)に適用される予定だ。

阿久津良和(Cactus)