日立製作所は9月21日、SAP HANA向け統合プラットフォーム「Hitachi Unified Compute Platform for SAP HANA」の新製品を販売開始した。同製品は、基幹業務に必要な信頼性を備えたハードウェアとSAP HANAとを組み合わせ、事前検証を済ませた構成で提供するもの。

日立統合プラットフォーム「Hitachi Unified Compute Platform for SAP HANA」

新製品では、中核の構成製品となるハイエンドブレードサーバ「BS2500」の「高性能サーバブレード」において、インテル Xeon プロセッサーE7-4800 v4/E7-8800 v4 製品ファミリーを搭載し、処理性能を従来製品比で約1.25倍に向上するなどの強化を行ったという。ブレード間SMP接続ボードを活用して4台のサーバブレードを接続することで、最大192コアの高性能なSMPサーバとして利用することが可能。

加えて、同社独自のサーバ論理分割機構「Virtage」を適用したモデルは、1つのハードウェアを独立性の高い論理区画(LPAR)に分割した複数のLPAR上に、SAP HANAシステムの構築が可能であり、マルチテナント対応が強化されている。

「Virtage」適用モデルにおいて、1プロセッサ当たりのリソースを半分に分割したLPAR構成についてもSAPの認定を新たに取得した。

そのほか、拡張導入サービスの提供によるシステム可用性の向上、構成ストレージとしてフラッシュストレージも対応可能とするなど各種強化により、高速化や運用効率化も図ったとしている。

同製品はブレード数が異なる6つのモデルが提供される。価格は個別見積もり。