NHK連続テレビ小説恒例のヒロインバトンタッチセレモニーが20日、NHK大阪放送局で行われ、現在放送中の『とと姉ちゃん』主演の高畑充希と、10月3日より放送される『べっぴんさん』主演の芳根京子が出席した。

NHK連続テレビ小説のヒロインバトンタッチセレモニーに出席した(左から)芳根京子、高畑充希

先月25日、10カ月におよぶ収録を終えた高畑は「自分がバトンをもらう側だったのに、もう渡す側になったとは」と感慨深げ。ヒロインを引き継ぐ芳根を「なにせヒロインは大変。ひとりで抱えきれないこともあると思いますが、そんなときはスタッフや共演者の方を頼って、芳根ちゃんの魅力全開で走ってください。がんばれ!」と激励した。また、自身が大阪出身とあり、「大阪はおいしいものがあるのでたくさん食べて。しんどくなったら、うちの実家に遊びに来ていただいてもいいと思います(笑)」と地元ならではのアドバイスも。これを受け、芳根は「高畑さんのアドバイスをしっかり頭に入れて、最後までせいいっぱい走り切りたいと思います」と笑顔を見せた。

さらに今回のセレモニーでは、文字通り"バトン"を受け継ぐ新たな儀式も登場。「朝ドラバトン」と名付けられた実物のバトンが高畑から芳根に手渡された。これまでにもヒロインが交代するごとにバトンタッチセレモニーは行われてきたが、実際にバトンが使われるのは初めてのこと。リオデジャネイロオリンピックの陸上男子400メートルリレーで、日本代表チームが銀メダルを獲得したことにもあやかって製作されたというバトンは、銀色のビーズをびっしりと飾ったキラキラ仕様。芳根は日本代表チーム独自のバトンテクニックとして注目を浴びた「アンダーハンドパス」でバトンを受け取り、「こんなキラキラしたバトンは初めて見ました(笑)。改めて『ちゃんと引き継がないと!』という思いです」と意気込みを新たにしていた。

また、新旧ヒロインがドラマゆかりの品を贈り合う恒例のプレゼント交換も行われた。高畑が芳根から贈られたのは、『べっぴんさん』の収録にも参加している神戸の職人が手がけたブックカバー。"MITSUKI"と名前が刺繍された台本サイズのカバーに「こんなにすぐリアルに使えるものをいただけるとは!」と高畑も大喜び。芳根は、文章が一生の仕事となった『とと姉ちゃん』のヒロイン・常子を象徴する万年筆を贈られ、「台本の書き込みや大切な人へのお手紙とか、思いを込めたものを書くときに使わせていただきます」と感激していた。