エキサイトは9月20日、ユーザーが好む記事コンテンツを自動で表示するという人工知能(AI)搭載のレコメンド・エンジンである「wisteria(ウィステリア)」を、他媒体に向けた外部提供を開始した。
同エンジンは、ユーザーが過去に閲覧した記事コンテンツ及び推薦対象となる記事コンテンツを、自然言語処理の技術を用いて解析し、ユーザーと推薦対象コンテンツのテキスト属性を決定するという。
また、テキスト解析に加えてデモ・グラフィック・データを用い、それぞれ基本属性を推定するとのこと。
これらの解析結果を元にユーザーとコンテンツとの関連度を計算し、そのユーザーに最も合ったコンテンツを推薦するとしている。
同社は同エンジンを、2015年11月からエキサイトニュース及びウーマンエキサイトにて導入・稼働してきたという。
導入前と比較して回遊性・収益性共に向上し、他媒体向けに外部提供するに充分な成果と判断し、提供開始に至ったとのことだ。
同エンジンの特長として同社は、ユーザー回遊性の向上、メディア収益性の向上、ワンタグでの容易な実装の3点を挙げる。
ユーザー回遊性の向上に関しては、ユーザーが閲覧した記事コンテンツをリアルタイムで自動的に解析・学習することにより、より興味を引きクリックしやすい記事コンテンツを選び、ユーザー個々に合わせて表示する。
また、利便性を重視し、ユーザーが利用しやすいデザインを提案するという。
同社は、導入前と比較して回遊性が約1.5倍に向上していたとしている。
メディア収益性の向上については、同エンジンはレコメンド・エンジンと広告をセットで提供する。
レコメンドしたコンテンツの間に広告を設置することで収益性を向上させると共に、ユーザーの興味関心に合う広告をシームレスに表示することでユーザーのストレスを軽減するという。
実装に関しては、サイトに合うデザインの調整は全て同社が行い、同エンジンの提供先となるパートナー・メディアはタグを1つ設置するだけで実装できるとのことだ。