左から伊藤静、遊佐浩二、木内秀信、細谷佳正、たかはし智秋、KENN。

貴家悠、橘賢一原作によるアニメ「テラフォーマーズ リベンジ」のイベントが、去る9月11日に東京・ニッショーホールにて開催された。

イベントには膝丸燈役の細谷佳正、ミッシェル・K・デイヴス役の伊藤静、小町小吉役の木内秀信、アレックス・カンドリ・スチュワート役のKENN、三条加奈子役のたかはし智秋、アドルフ・ラインハルト役の遊佐浩二が参加。「テラフォーマーズ」の小説版を手がける藤原健市が執筆した、キャラクターの独白を木内と遊佐がそれぞれ単独で5分以上をかけて読み上げ、イベントはスタートした。

司会を務める遊佐から呼び込まれステージに登壇した細谷は「皆さんこんばんは。膝丸燈役の細谷佳正です」と挨拶。あっさりした挨拶だと遊佐から突っ込まれると、細谷は「僕もこのあと長い(独白の)朗読が控えてますので。ペース配分を考えて(笑)」と返す。これを受け遊佐から「せっかくイベントが盛り上がって始まったのに、主役の人がこの後に大変な出番があるから抑えていこうと(笑)」とさらにツッコミを入れると、細谷は「違います、違います。本気でいきます!」と慌てて訂正する場面も。

まず行われたのはキャストが選んだ「テラフォーマーズ」の名場面の振り返り。木内は小吉が中国班へと乗り込んでいくシーンを「『リベンジ』全13話のうち瀕死じゃないのが、このときぐらいしかなかった(笑)」、たかはしは加奈子とテラフォーマーの空中戦を「1番しゃべった回」と選出すると、周囲からは「選んだ理由が後ろ向き」との声が飛ぶ。遊佐がアドルフと、浮気をしたその妻・ローザの会話シーンという、原作にはない場面を「このシーンが精神的に一番しんどかった」と挙げると、細谷は「ずっと言い訳しててほんとに(ローザに)腹が立つ(笑)。最後の遊佐さんの虚無な『愛してる』ってセリフが最高でした」とその演技を絶賛した。

そして細谷と伊藤による独白の朗読を経て、木内とたかはしがMCを務めるお悩み相談のコーナーへ。「体から揚げ物の匂いがする」「図書室の性教育の本が荒らされる」「スキンケアに悩んでいる」など、観客や出演者から寄せられたさまざまな悩みをズバズバと斬っていく。

その後KENNの独白を挟んで行われたのは、粘土を使ってのテラフォーマーの制作対決。2分毎にくじで選ばれた出演者に、ブラジャーやペットボトル、ひょうたん、靴下など一見すると制作の邪魔にもなりそうな品物が、必ず使用しなければならない「お助けアイテム」として手渡されていく。そんな中で一度もくじに当たることのなかった伊藤が、観客から最も支持を受け優勝。賞品として火星の石をゲットした。

たかはしによる独白後、最後に行われたのは出演者6人揃っての朗読劇。アネックスが火星に到着する前、船員たちが計画したアレックスの誕生日を祝う計画をめぐってのやりとりが、約25分におよぶ長時間の尺で展開された。

最後に伊藤は「(『テラフォーマーズ』は)すごく楽しいメンバーでやっていて、ここで終わりたくないな、ずっと続けられたらいいなという気持ちでいっぱいです。なので原作を応援していただいてまたこういう機会でみなさんの前にお会いできたらいいなと思っています」と、今後の展開にも意欲を見せながらコメント。細谷も「ファーストシーズンから『リベンジ』まで応援していただけたおかげで今日があると思っています。また今日よりも多くのメンバーで、楽しいことを皆さんの前でご披露させていただきたいと思っていますので、これからも原作、アニメともども応援をよろしくお願いいたします」と続けた。