JR東日本横浜支社は15日、根岸線石川町駅にて「プラット・フォト・ギャラリー」お披露目・駅名標除幕セレモニーを開催した。ホーム壁面のデザインを一新するとともに、「元町・中華街」を付記した新たな駅名標も披露された。

根岸線石川町駅の駅名標に「元町・中華街」の文字が加わった。ホーム壁面もリニューアルされ、「プラット・フォト・ギャラリー」として生まれ変わった

根岸線石川町駅は1964(昭和39)年5月に開業した相対式ホーム2面2線の高架駅。横浜市を代表する商業エリアである横浜中華街・元町商店街の西側に位置し、ホーム北側・南側に設置された改札口も「中華街口(北口)」「元町口(南口)」と命名されている。2002年以降、ホーム壁面に日本デザイナー学院の生徒がデザインしたシートを貼っていたが、経年劣化による破損や色落ちが見られたため、このたびリニューアルされることになった。

デザインを一新したホーム壁面は「プラット・フォト・ギャラリー」の名称となり、中華街口(北口)側は紅色を基調に渦巻文様・環文様・雷文を取り入れたデザイン、元町口(南口)側はマリンブルーを基調としたデザインに。写真パネルは計43カ所(上りホーム17カ所・下りホーム26カ所)設置され、写真家の森日出夫氏・薬袋(みない)勝代氏の撮影による石川町駅周辺の名所や風景の写真を収めている。

リカちゃん人形の元町バージョンを実際に着用した「リアル元町リカちゃん」もセレモニーに登場

獅子舞も披露された

セレモニーではJR東日本横浜支社長、渡利千春氏が挨拶。「プラット・フォト・ギャラリー」について、「この石川町駅をさらに皆様から愛される駅とするため、ホーム壁面のリニューアルを行いました。元町・中華街・山下公園など、魅力あふれる横浜の名所の写真をずらりと並べています。ホーム南側にオリジナルデザインのベンチもあり、マリンブルーの壁面と相まって素敵な雰囲気に仕上がっていると思います」と述べた。

渡利氏は「元町・中華街」と付記された新駅名標にも触れ、「元町・中華街へのお出かけに便利な最寄り駅として、よりわかりやすく、伝えやすくなったのではないか」とコメント。新駅名標が除幕された後、獅子舞の披露や「リアル元町リカちゃん」とのフォトセッション、「プラット・フォト・ギャラリー」の回覧などが行われた。

今後は駅名標だけでなく、京浜東北線・根岸線・横浜線車両のドア上に設置したモニター画面でも「石川町(元町・中華街)」と案内し、JR線での元町・中華街への利用に便利な駅であることを広く知らせていくという。なお、JR東日本は首都圏エリアの276駅に駅ナンバリングを導入すると発表しており(東京支社管内では8月から順次導入開始)、石川町駅にも駅ナンバリング「JK09」が導入される予定となっている。

石川町駅ホーム壁面をリニューアルした「プラット・フォト・ギャラリー」。元町口(南口)側にはオリジナルデザインのベンチも設置された