Googleは14日、世界の50以上の博物館や科学館と協力し、各館が所有する美術品を高画質で提供するプロジェクト「Google Arts and Culture」に「自然史コレクション」を再現したと発表した。同日からWebサイトおよび、iOS/Android向けアプリで閲覧可能。

Google Arts and Cultureの「自然史コレクション」

「自然史コレクション」は、「10 Animals with Superpowers(特別な力を持った10の動物)」や「Crazy Insects(おかしな昆虫)」といったストーリー展示、30万点の写真や動画などで構成されている。30以上のバーチャルツアーでは、太古の生物に加え、絶滅の危機に瀕する種も含めた現存する生物を閲覧できる。

ロンドン自然史博物館に展示されているクビナガリュウとベルリン自然史博物館のジラファティタンなど、360度のVR動画コンテンツも複数用意する。VR動画は地質学者、古生物学者、生物学者らとGoogleが協力し、保存されている骨格を元に、Googleチームが筋肉や皮膚などをバーチャルで再現。眼球のサイズや鼻の位置、皮膚の模様や皺といったディテールも丁寧に表現し、専門家が動画を検証したという。

直立時の高さが13メートルあるという恐竜「ジラファティタン」。皮膚の質感や皺、筋肉、模様などをGoogleチームが作りこんだ