10日間で興収38億円を突破し大ヒットを記録している映画『君の名は。』(公開中)でメガホンを取った新海誠監督の過去作のDVDレンタル回数が、劇場公開前後比で約3.5倍に増加していることが、このほどTSUTAYAの発表で分かった。

映画『君の名は。』ビジュアル

新海監督の旧作のレンタル回数は、2016年に入り徐々に上昇。『君の名は。』劇場公開時には、TSUTAYAで取り扱う5作品(『ほしのこえ』、『星のむこう、約束の場所』、『秒速5センチメートル』、『星を追う子ども』、『言の葉の庭』)全てが前月比を大幅に上回る結果となった。

それを引き起こした『君の名は。』の物語は、山深い田舎町で鬱屈(うっくつ)した日々を過ごす宮水三葉と、東京の男子高校生・立花瀧が、夢の中で身体が入れ替わっていることに気付くことで始まる。やがて、夢でなく現実に入れ替わりが起きていることを察し、戸惑いながらもメモを通じたやりとりで事実を受け止めていく2人。しかし、互いに打ち解けてきた矢先、突然入れ替わりが起こらなくなってしまい、瀧は記憶を頼りに三葉に会いに行くことを決心する。この瀧を俳優・神木隆之介が、三葉を女優・上白石萌音が、それぞれ声優として演じていることも話題となっている。

TSUTAYAの店頭書籍ランキングでは、新海監督自身による原作小説『小説 君の名は。』(KADOKAWA)が、2週連続で1位に。公開後は、『バケモノの子』(15年)や『世界から猫が消えたなら』(16年)といった映画の原作の3倍以上となる売り上げを記録している。また、CDアルバム総合販売ランキングでも、同作の音楽を担当したRADWIMPSによるサウンドトラックが、発売から2週連続で1位を達成した。

さらに、TSUTAYAによる映画レビューサービス・Filmarksでは、『君の名は。』のレビュー数がサービス史上最速となる8日間で、1万件のレビューが寄せられた。映画鑑賞後にユーザーが決める作品の評価を表すスコアも、5点満点のところ4.3点という高評価を獲得。レビューでは、脚本の妙、RADWIMPSによる音楽と演出のマッチング、涙できる物語展開などに称賛が集まっている。

TSUTAYAでの新海誠監督の旧作レンタル率

(C)2016「君の名は。」製作委員会