アライドテレシスは9月12日、ギガビット・インテリジェント・スタッカブルスイッチ「Secure HUB AT-GS900MX/AT-GS900MPXシリーズ」の出荷を9月20日から開始すると発表した。

「AT-GS900MXシリーズ」

「AT-GS900MPXシリーズ」

CentreCOM Secure HUBシリーズは、ネットワーク仮想化機能であるAMF(Allied Telesis Management Framework)非対応のデバイスとAMFネットワークをつなげるHUBとして位置づけている。AMFネットワークのエッジにSecure HUBシリーズを配置し、それらにAMF対応、または非対応デバイスを接続することで、AMFによるネットワーク全体の統合管理を適切なコストで実現するという。

10/100/1000BASE-Tを26/50ポート(うち2ポートはSFPスロットとのコンボ(共有)ポート)、SFP+スロット2スロットを装備した、Non-PoEモデルの「AT-GS924MX」「AT-GS948MX」と、PoEモデルの「AT-GS924MPX」「AT-GS948MPX」をそろえる。

アップリンクポートが10ギガビットに対応しており、広帯域を必要とする高画質のIPカメラへの給電やエッジスイッチの集約スイッチとして最適な製品。10ギガビットポートはスタックポートとしても利用でき、拡張性や可用性を提供するとしている。

また、新製品の特徴であるAlliedWare Plus(AW+)は機能ごとのモジュールに分割されており、単一の障害が与える影響範囲を最小限に抑えることを可能とし、旧来製品と比べシステム全体の可用性が高まるほか、業界標準のコマンド体系に準拠、他社製品からの移行においてエンジニアの教育に要する時間と経費を削減することができるという。

さらに、ネットワークインフラのユニファイド化ではAMFの統合管理を行うAMFマスターと、管理するAMFメンバーで構成し、一元管理、自動構築、自動復旧、非AMF装置対応、分散マスター処理の5つの機能によりネットワークの統合管理を実現。

加えて、EPSR(RFX3619)はリング構成のネットワークにおいてレイヤー2レベルでの障害の検出と経路の切り替えを最短50ミリ秒未満で行い、EPSRリング内にトランジットノードとして接続することができるほか、VCS(バーチャルシャーシスタック)は複数のスイッチを双方向40Gbpsの帯域幅を持つスタックモジュールで接続することにより、1台の仮想スイッチとして扱うことができる。

VCSグループは、最大4台のGS900MX/GS900MPXシリーズを自由に組み合わせて構築が可能で、スタック接続されたスイッチはバーチャルIPアドレス/MACアドレスを用いてIPアドレス/アドレスを共有し、かつL2テーブル、QoS、アクセスリストなどの各種情報を同期することでVCS構成時のマスター/スレーブの高速切り替えを実現したVCSファストフェイルオーバー(VCS-FF)に対応している。

そのほか、接続ミスなどで発生するネットワークのループを検出し、設定した動作(ポートディセーブルなど)を自動実行するループガードに対応しているほか、PoE+(IEEE 802.3at)のサポートによりAT-GS900MPXシリーズは従来のPoE(IEEE 802.3af)に加え、高容量給電が可能なPoE+(IEEE 802.3at)に対応。装置全体で370Wまで給電可能なため、PoE+対応無線LANアクセスポイントやネットワークカメラなどのPoE+受電機器の接続を可能とし、クラス3(15.4W)の受電機器を接続する場合、24ポートまで同時給電ができる。

価格は、いずれも税別でAT-GS924MXが18万円、AT-GS948MXが30万円、AT-GS924MPXが24万円、AT-GS948MPXが37万円。