寝台特急「カシオペア」で活躍したJR東日本の客車E26系を使用する旅行会社ツアー専用団体臨時列車「信州カシオペアクルーズ」が7~10日、常磐線・武蔵野線・中央本線・篠ノ井線などを経由し、上野~松本・長野間で運行された。

EF64形37号機に牽引された「信州カシオペアクルーズ」が中央本線を走行

「信州カシオペアクルーズ」は9月まで開催される「信州プレデスティネーションキャンペーン」の一環で、山梨・長野エリアの観光地を巡る3泊4日(車中2泊)のクルーズ列車として設定された。往路は上野駅を7日16時20分頃に発車し、翌8日9時頃に松本駅到着、復路は9日に長野駅を発車し、翌10日17時頃に上野駅に到着する行程とされていた。

今回、往路・復路ともに「カシオペア」車両を牽引したのはEF64形37号機。2003年から茶色(ぶどう色2号)に塗色変更され、過去に寝台特急「あけぼの」を牽引した実績もあるという。現在も臨時列車で旧型客車を牽引するなど活躍している。EF64形37号機と「カシオペア」車両の組み合わせは鉄道ファンらの間で話題となったようで、復路の中央本線沿線には多くの人々が集まり、上野駅へ向かう列車を見送っていた。

「カシオペア」車両を使用した旅行会社ツアー専用団体臨時列車は今後、9月17・29日に「カシオペア紀行」として、それぞれ上野駅16時20分頃発・長野駅翌日11時43分頃着で運行される予定。10月は10~12日に東北エリアを周遊する「カシオペアクルーズ」、19・22・29日に上野発青森行「カシオペア紀行」の運行が計画されている。