アイドルグループ・嵐の櫻井翔が、来年正月放送のフジテレビ系スペシャルドラマ『君に捧げるエンブレム』で主演を務めることが8日、明らかになった。車椅子バスケ選手としてパラリンピックを目指すという、実在するモデルのいる役柄に挑む。

櫻井が演じるのは、日本A代表にも選ばれた天才サッカー選手・鷹匠和也。婚約者との新居も構え、順風満帆の生活を送っていたが、結婚式の衣装合わせを控えたある日、交通事故にあい、一生を車椅子で過ごすことになった。サッカーに代わるものを見つけられず、先の見えない人生を送っていたが、車椅子バスケに出会い、新たな挑戦に打ち込むことになる。

今回、2年ぶりのドラマ出演となる櫻井は、久々の芝居に緊張するというが、別番組で障がい者スポーツを取材した経験もあることから「内容をお伺いして、本当に光栄だと思いました」と感想。車椅子バスケのプレーは「めちゃくちゃ難しいんです」といい、「まずはそれをきちんとしたレベルまで持って行かなくては、ということですね。正直、ちょっと不安…、まずいなぁと思っています(笑)」と本音を吐露する。

また、今作では、車椅子バスケの迫力と人間ドラマが見どころになるといい、「骨太な力強い作品になると思いますので、年明け早々大きな希望の光をお伝えできたらいいなと思っております」と抱負を語っている。

フジテレビの増本淳プロデューサーは、今作を「この物語は5年前から取材を進めてきた悲願のドラマ」と明かし、櫻井を「国民的スターでありながら親しみやすく、そして茶目っ気と真面目さが同居する稀有(けう)な役者」と表現。「主人公がアスリートとして純粋にかっこいい、そしてそれを支える最愛の人や、家族がこれまた抜群にかっこいい、そんな風に思ってもらえるドラマを目指します」と話している。