お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志(52)が、4日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)で、「障害者と表現」にまつわる問題について持論を述べた。

松本人志

ブラジルの女性ファッション誌がリオデジャネイロのパラリンピック宣伝のため、義足の男性と片腕を失っている女性の写真を掲載。この2人は健常者の有名モデルで写真が加工されていたことから、「なぜ出場選手本人を起用しなかったのか」「わざわざ加工する必要があったのか」などと批判の声が上がっているという。

番組でこのことが取り上げられると、松本はNHKのEテレ『バリバラ』で話題になった「感動ポルノ」について「僕はすごく刺さった」と告白。日本テレビ系『24時間テレビ 愛は地球を救う』の裏で放送された同番組では、「清く正しい障害者」が頑張る姿を感動の対象とすることを「感動ポルノ」と表現し、「感動は差別」という障害者の声を伝えた。

松本は「少なからず自分にもそういうところがちょっとあるから、反省しないといけないなというのがあって」と胸の内を明かし、「感動ではないんですけど、これもそれに近いものがある」と主張。「やっぱり宣伝に利用しているという意味では障害者ビジネス。非常にたちが悪い。批判されることを分かって、批判で騒いでもらおうというのも魂胆の中に入っている。僕はちょっと気持ちが悪いかな。嫌なニュース」と苦々しい表情で批判した。