日本マイクロソフトは1日、一部の「Surface Pro 3」でバッテリ容量が見かけ上減少した状態になる問題を改善するためのファームウェア・ドライバを提供したと、同社公式ブログで発表した。ファームウェアは米国時間29日に公開済み。

Surface Pro 3

今回のファームウェア・ドライバの公開は、一部の「Surface Pro 3」で、バッテリが充電された状態を維持できず、バッテリ容量が見かけ上減少した状態になる場合がある問題を改善するもの。電源に接続していれば問題はないが、充電を停止するとバッテリが急速に消耗することがあるとしている。

この問題は、バッテリのフル充電容量がOSや本体ファームウェアに誤った値で報告されるエラー状態が発生することに起因する。この状態が発生してしまうと、システムはバッテリを実際のフル充電容量まで充電しなくなり、バッテリ駆動ができなくなるという。

今回の修正が適用されると、数回の充電と放電のサイクルを通じて正常にバッテリ駆動が行えるようになる。またマイクロソフトでは、問題が発生していない「Surface Pro 3」についても、この更新をインストールすることを推奨している。

ファームウェアは、Windows Update経由で更新する方法と、ダウンロードセンターからドライバパッケージをダウンロードする方法がある。この問題により有償でハードウェア交換をしたユーザーへの払い戻しについては、 30日以内に詳細な情報を案内するとしている。