エプソンは1日、「Colorio V-edition」シリーズの新製品として、高画質と低ランニングコストを両立したA4対応インクジェット複合機「EP-30VA」を発表した。10月から発売し、価格はオープン、店頭予想価格は4万円台後半の見込み。

EP-30VA

プリンタ、スキャナ、コピー機能を備えるA4対インクジェット複合機。シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、レッド、グレーからなる6色染料インク「Epson ClearChrome K2インク」を採用。カラー、モノクロともに、幅広い色域と豊かな階調表現での印刷を可能にした。モノクロ写真においては、ブラックとグレーインクにより、階調性と色精度が大幅に向上。各インクカートリッジは独立型で、ランニングコストがL判約12.7円と低い。印刷速度はA4写真で約83秒。

PCを使わずに印刷する機能が充実しており、データ読込用にSDメモリーカード、メモリースティックスロットと、コンパクトフラッシュスロット、USBポートを装備。写真の確認がしやすいよう、液晶ディスプレイは4.3型の大型サイズになっている。「オートフォトファイン!EX」により、色かぶりや逆光の補正、暗部の階調補正を自動で処理。色味を確認しながら印刷する「色補正一覧印刷」、プリンタ名や印刷設定を付加する(A4印刷時のみ)「撮影情報付き印刷」なども利用できる。トリミングなどの編集機能もあり、編集した写真はメモリーカードなどに保存可能。

前面に給紙トレイを2段装備し、背面からの手差しにも対応。給紙容量は最大100枚で、自動両面印刷もサポート。無線LAN機能を搭載し、専用のプリントアプリ「Epson iPrint」を使うことで、スマートフォンやタブレットに保存してある写真のワイヤレス印刷も行える。

主な仕様は、印刷方式がMACH方式、解像度が5,760×1,440dpi。対応用紙サイズはA4サイズまで。スキャナ部はCISセンサー採用し、解像度は2,400×4,800dpi。読み取り解像度は75~9,600dpiで、A4サイズまでの原稿に対応する。

インタフェースはUSB 2.0、10BASE-T、100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN。本体サイズはW390×D598×H196mm(使用時)、重量は約7kg。対応OSは、Windows XP(SP3)、Vista、7、8、8.1、10、Mac OS X 10.6.8以降。