シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス(シーメンスヘルスケア)は9月1日、ポイント・オブ・ケア(POC)向け血液凝固分析装置「エクスプレシア ストライド」を発表した。11~12月を目途に販売開始となる予定。

高血液凝固薬のワルファリン製剤は投与量の調整が難しく、他の薬剤や食物との相互作用を起こしやすいため、定期的に患者の血液凝固能を測るプロトロンビン時間(PT-INR検査)を測定する。しかし、多くのクリニックではPT-INR検査を検査センターに外注しており、その日のうちに結果が得られないという課題がある。

同装置では、指先からの6μlの血液で測定が可能で、迅速に結果が得られるため、患者の来院時に投与量の的確な調節が可能となる。また、検査室で利用されているDade Innovin試薬を採用しており、検査室と同等の信頼性の高い測定結果が得られる。

なお、同装置は9月2日~4日に神戸国際展示場で開催される「第32回世界医学検査学会・第65回日本医学検査学会合同展示会」に展示される予定となっている。

血液凝固分析装置「エクスプレシア ストライド」