SBI少額短期保険はこのほど、地震防災に関するアンケート調査を実施し結果を発表した。調査は8月5日~7日、持ち家に住む20代~60代の男女を対象にインターネットで行われ、563名の有効回答を得た。

大地震に対する不安が増幅

「近い将来自分の住んでいる地域で大地震が発生すると思うか/大地震が発生したら自宅は大きな被害を受けると思うか」

調査によると、近い将来自分の住んでいる地域で大地震が「発生すると思う(29.0%)」「どちらかといえば発生すると思う(32.5%)」と回答した人は約6割。昨年同調査と変わらぬ割合となったものの、そのうち、「発生すると思う」については昨年23.9%から29.0%に増加した。同様に、地震で自宅が「大きな被害を受けると思う」と回答した人も、昨年17.1%から23.4%に増えており、将来の地震に対する不安が高まっていることがうかがえた。

「家庭で現在行っている地震対策」

では、どのような地震対策を行っているのだろうか。現在家庭で行っている地震対策を教えてもらったところ、最も多かった回答は「非常用の食料・水の準備(40.5%)」となり、次いで「避難グッズを用意している(35.3%)」「家具の転倒・落下対策をしている(31.4%)」と続いた。昨年に比べて地震対策を実施している人の割合は増加傾向となったものの、依然として3割程度が未実施であることが明らかとなった。

自宅再建費用の準備、半数以上が不十分

「自宅を再建する費用の捻出方法」

次に、自宅が地震で被災した際に、自宅を再建する費用の捻出方法としてどのような準備をしているか尋ねたところ、地震保険など何らかの形で備えをしている人は58.8%と、昨年度とほぼ同様の結果となった。

また、家具や家電の購入、避難時の住居費など、自宅の再建「以外」の費用としていくらぐらい必要だと思うか答えてもらった結果、77.8%が「300万円以上」と回答。多くの人が地震被害による経済的な負担が多大となることを認識していることがわかった。

「再建費用の何%程度準備できているか」

しかし、その一方で、「現在その再建費用の何%程度の準備ができていますか?」という質問に対し、36.9%が「ほとんどできていない」と回答。また、「10%程度(6%)」や「30%程度(12.1%)」という人も多く、十分な準備ができているとは言えない現状が浮き彫りとなった。

地震保険の補償額は火災保険の50%まで

「地震保険と火災保険について」

次に、自宅再建費用の捻出手段として一番回答が多かった地震保険と、地震保険に加入するために必要な火災保険に関して質問を実施。まず、「火災保険では地震を原因とする倒壊・火災などの被害が補償されないことを知っていますか?」と尋ねたところ、69.2%が「知っている」「なんとなく知っている」と回答。また、「地震保険の補償額は、最大で火災保険の50%までということを知っていますか?」という問いに、「知っている」「なんとなく知っている」と答えた人は42.5%と、「知らない(57.5%)」を 下回る結果となった。