Microsoftは8月29日(現地時間)、Windows Server 2016がサポートする「Data Deduplication」に関するドキュメントを公開したことを、公式ブログで明らかにした。

Data Deduplication Overview(同社公式ブログより)

Microsoft社内で「Dedup」と呼ばれる同機能は、複数のボリュームにまたがるデータを調査し、空き容量の最適化とストレージコストの軽減を主な目的としている。最適化ポリシーに沿って、対象となるファイルを格納したファイルシステムをスキャンし、チャンク(大きな塊)としてファイルを分割。次に各チャンクを固有の存在として識別した後、格納領域となるチャンクストアに保存。この際必要に応じて圧縮も可能だ。ファイルを使用する際は、再解析して元のファイルストリームに復元され、利用者は通常のファイルとして参照できる。

Microsoftは、Officeドキュメントや写真、音楽、動画などに代表されるユーザードキュメントは30~50パーセント。アプリケーションのバイナリファイルやCABファイル、シンボルなどの展開用ファイルは70~80パーセント。ISOイメージファイルや仮想ハードディスクファイルなどの仮想ライブラリは80~95パーセント。それ以外の共有ファイルは50~60パーセントまで最適化できると述べている。

Dedupは汎用的なファイルサーバー、VDI(仮想デスクトップインフラストラクチャ)の展開、バックアップターゲット、バックアップアプリケーションの仮想化などに用いることが可能だとMicrosoftは説明している。より詳しい情報はTechNetの各ドキュメント(※1※2※3※4)から参照可能。

阿久津良和(Cactus)