スターティアはこのたび、「AEDに関する意識調査」の結果を発表した。調査期間は8月10日~16日、対象はAEDを私生活のどこかで見たことがある、人事総務または経営層の20歳から59歳男女555名。

未設置理由は「義務化されていないため」

「勤めている会社内にAEDが設置されているか」質問したところ、大手企業では88.4%が設置をしていたが、中小企業では40.8%という結果になった。

AEDが設置されていると回答した人のうち、「会社の建物内(ビル)と会社固有のものどちらとも設置している(設置していると思うも含む)」は、大手企業が61.7%、中小企業は22.7%だった。

一方、「会社の建物内(ビル)、会社固有のどちらでも設置していない(設置していないと思うも含む)」と回答した割合は、中小企業が52.0%で、大手企業は7.2%となった。

あなたの勤めている会社内にはAEDは設置されていますか?

「AEDを会社固有のものとして設置していない」と回答した332人へ、「AEDを会社固有として導入する必要があると思うか」質問したところ、「非常に必要だと思う」「必要だと思う」合わせて63.0%(209人)と過半数が必要と感じている結果となった。

さらに、必要性を感じている209人へ「なぜAEDを導入していないのか」質問したところ、上位に「義務化されていないから」48.3%、「導入するきっかけがないから」42.6%という回答が多く見られた。

AED設置で気になることは「緊急時の適切な取り扱い」

「勤め先でAEDの講習経験の有無」に関して質問したところ、「ある」と回答した人は、大手企業では44.4%、中小企業では24.8%だった。

「社内にAEDを設置した場合、最も気がかりになることは何か」を質問したところ、「緊急時に適切に取り扱うことができるかわからない」(39.2%)が最も多く、「取り扱いを全社員に周知させることが難しい」(25.3%)、「保守管理の仕方がわからない」(17.7%)が続いた。