東武鉄道は、旅行客の手荷物を下車駅で預かり、宿泊先の施設に配送する「手ぶら観光サービス」を試験運用すると発表した。9月の週末と祝日に限り、日光線東武日光駅で実施する。

従来の観光と手ぶら観光の比較イメージ

試験運用では、東武日光駅1階受付カウンターで手荷物を預かり、その日の夕方までに宿泊施設に届ける。配送できるのは東武日光駅・下今市駅周辺の他に中禅寺湖、湯元温泉、鬼怒川温泉、足尾周辺、川治温泉周辺の旅館・ホテルなど。配送料は荷物1個あたり一律500円。

実施日は9月2~4日、9月9~11日、9月16~19日、9月22~25日、9月30日の計15日間。受付時間は8時30分から12時30分までとなる。受付カウンターには英語対応可能なスタッフが常駐し、訪日外国人観光客にも対応した「手ぶら観光」カウンターとして国土交通省の認定も受けたという。

なお、東武日光駅構内の観光案内所では、従来から同駅周辺エリアの宿泊施設にのみ手荷物配送を実施しており、この試験運用の実施日以外は観光案内所で従来どおりのサービスを提供する。同社は今回の試験運用の利用状況を踏まえ、手ぶら観光の本格実施に向けたサービス体制を検討する考えだという。