アズビル セキュリティフライデー(セキュリティフライデー)とインターコムは8月26日、法人向けセキュリティソリューションの分野での協業に合意したと発表した。

これにより、セキュリティフライデーが提供するサイバー攻撃検知システム「VISUACT-X(ビジュアクト エックス)」と、インターコムが提供する情報漏洩対策+IT資産管理システム「MaLion(マリオン)」を連携するソリューションを開発し、2016年度中に提供する予定。

「VISUACT-X」は、ITシステムに侵入したサイバー攻撃を検知するネットワークセンサーで、ITシステムの内部への侵入を許してしまったサイバー攻撃をリアルタイムで検知。「MaLion」は、組織の情報漏洩対策やIT資産管理を総合的に支援するソフトウェアで、Webアクセス監視、送受信メール監視、外部デバイス接続監視、印刷監視、アプリケーション起動監視、ファイルアクセス監視など、さまざまなPC操作監視機能を標準搭載している。

両製品の連携により、「VISUACT-X」がリアルタイムに検知したサイバー攻撃情報(ログ)はそのまま「MaLion」に受け渡される。これにより、「MaLion」の管理画面にサイバー攻撃に関する警告を通知したり、サイバー攻撃によってマルウェアに感染した疑いのある端末を即座に社内ネットワークから遮断したりするなどの対応が可能となる。

「VISUACT-X・MaLion連携ソリューション」構成イメージ

システムは、ファイルサーバや認証サーバ、あるいは拠点同士をつなぐVPNサーバなど、マルウェアに感染した内部端末からの拡散や攻撃の経路となるポイント(ネットワークスイッチのミラーポート)に「VISUACT-X」サーバを接続することで、ネットワークの監視を行うため、既存のシステム構成に影響を与えることなく導入可能だという。また、従業員の各PCに導入した「MaLion」の端末エージェントによって、さまざまな操作を監視・制御。管理者は「VISUACT-X」や「MaLion」で収集したログをもとに、「MaLion」の管理コンソールで一元管理できるとしている。

「VISUACT-X・MaLion連携ソリューション」システム概念図