公開中の映画『君の名は。』の公開記念舞台あいさつが28日、東京・六本木のTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、神木隆之介、上白石萌音、長澤まさみ、新海誠監督が出席した。

左から新海誠監督、上白石萌音、神木隆之介、長澤まさみ

本作は、『秒速5センチメートル』(2007年)や『言の葉の庭』(2013年)など意欲的な作品を世に送り出している気鋭のアニメーション映画監督・新海誠の最新作。夢の中で入れ替わる少年と少女の恋と奇跡の物語を、圧倒的な映像美とスケールで描き出す。

公開3日目となったこの日は、主人公・瀧の声を担当した神木隆之介、ヒロイン・三葉役の上白石萌音、瀧が憧れる奥寺先輩の長澤まさみ、そして新海監督が登壇。劇中では声優として瀧と三葉が入れ替わる難しいシーンもあったという神木は今回は入れ替わって見た目は100%三葉なんですけど、声帯は瀧なんですよ。高すぎてもダメだし低すぎてもダメ。みなさんに自然と入れ替わっているんだと思ってもらえる声を出さないといけなかったので本当に難しかったです」と苦労を語ったが、上白石は「神木さんのアフレコを見学していたんですが、完全に女子で内股で三葉の声をやっていました(笑)。だから私も仁王立ちしたりと男子に見れるように意識しました。そういうことを教えてもらい、助けてもらいました」と絶賛していた。

本作は公開2日間で観客動員数59万人を突破、そしてアジアをはじめヨーロッパやアメリカ、アフリカなど85の国と地域での公開も決定した。日本のみならず全世界からも注目を集めているとあって、映画祭のレッドカーペットの話題となり、何度もレッドカーペットの経験がある長澤は「堂々と歩けばいいんじゃない? 行ける機会があったら楽しんだ方がいいと思います」と神木や上白石にアドバイス。それを受けた神木は「先輩さすがっすね! 貫禄があります」と言い、事務所の後輩にあたる上白石も「勉強になります」としっかりと耳を傾けていた。