Threatpost - The First Stop For Security News

8月25日(米国時間)、Threatpostに掲載された記事「Keystroke Recognition Uses Wi-Fi Signals To Snoop|Threatpost|The first stop for security news」が、一般に市場で販売されているPCとWi-Fiルータを用いて、近くのユーザーがキー入力している内容を窃取する技術を伝えた。これはキーストローク・リコグニッション技術「WiKey」と呼ばれており、研究室レベルの計測では97.5%という高い認識率を示していると説明がある。

これは研究者らが発表した技術で、既存の技術であるIntelのRealSenseに似ている。IntelのRealSenseではユーザーのモーションやジェスチャーを検出するが、「WiKey」ではキーストロークというより小さな動きを検出している。「WiKey」では、こうした小さな動きの検出に使われるシグナルとしてWi-Fiプロトコルに用意されているものを流用しているため、市販されている製品を使うことで検出が可能になっている。

今のところ「WiKey」の技術を使ってキーストロークの内容を窃取するにはさまざまな条件を整える必要があるため、すぐにサイバー攻撃者が利用できると状況ではない。しかし、技術的にこうした形での窃取も可能であることが示されたことになり、将来はキーストロークの窃取からアカウント情報といった個人情報が窃取される可能性が出てきた。