お笑いコンビ・ダウンタウンの松本人志(52)が、28日に放送されたフジテレビ系トーク番組『ワイドナショー』(毎週日曜10:00~10:55)で、いじめ問題について持論を展開した。

松本人志

16歳の少年が、埼玉県の河川敷で知人の中学生らによって殺害された事件。逮捕された少年は「うそをついたり、メールや電話を無視されたりしたので殺した」と供述しているという。

このことが番組内で取り上げられ、松本は「これを"いじめ"と簡単に片付けていいのか分からない」と前置きし、「いじめは残念ながらなくならない」と断言。「おかしなこと言いますけど」に続いて、「なくならないのなら、せめていじめられっ子が逆にもっと増えたらいいんじゃないかなと思う」と主張した。

松本がここまでの極論に達したのは、「いじめられっ子の数といじめっ子の数のバランスがおかしい。もっといじめられっ子がいじめっ子を超えるぐらい増えたら」という思いから。「自分ひとりだけがいじめられている」と追い込まれることの苦しさを思いやり、「悲しくないですか? あいつもこいつもいじめられているということが、どこかで救いになるよな気がして……」と吐露した。

「全員で一人だけというのがね。本当にかわいそう」「絶対にありえないんですけど、いじめられっ子の方が増えて、逆転現象が起こったらなぁ……」と胸を痛める松本。川崎市で起こった中1殺害事件では、昨年の放送で悲痛な思いを口にし、悩みを抱えている少年少女に向けて『探偵!ナイトスクープ』への依頼を勧めるなど、「絶対にテレビでできることはあると思う」と語っていた。