本田技研工業(ホンダ)は25日、26年ぶりにフルモデルチェンジしたスーパースポーツモデル「NSX(エヌエスエックス)」の申込み受付を開始した。発売は2017年2月27日を予定している。

ホンダ新型「NSX」。記者発表会も行われた

新型「NSX」は、初代モデルが提案した卓越した運動性能を持ちながら、誰もが快適に操れる「人間中心のスーパースポーツ」というコンセプトを継承。時代に合わせて進化したホンダ独自の先進的な電動化技術との融合により、再び新時代のスーパースポーツ体験「New Sports eXperience」を提供することをめざして開発された。

高効率・高出力の3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」を搭載し、ミッドシップにレイアウトした新開発のV型6気筒ツインターボエンジンと、高効率モーターおよび9速DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)、トルクベクタリングを可能とするフロントの左右独立モーターなどの組み合わせにより、リニアで力強い加速や優れた回頭性能を実現している。

さまざまな走行シーンに合わせて「Quiet」「Sport」「Sport+」「Track」の各モードをダイアル操作で切り替えることにより、最適な車両特性を選択できる「Integrated Dynamics System」も採用。日常からサーキットでのスポーツ走行まで、より幅広い場面で楽しめるスーパースポーツを実現した。

エクステリアデザインは、エキゾチックなフォルムとスーパーカーの機能性を高次元で融合した、キャビンフォワードなパッケージングとした。エクステリアデザインを構成する各部は、安定性を高めるダウンフォースの発生や、パワーユニットの冷却など、空力と冷却を高次元で両立させたトータル・エアフロー・マネジメントを実現。最先端の風洞実験施設でテストを重ね、高い空力性能を達成している。

インテリアは、格段に優れた前方視界や、カラー液晶ディスプレイによる高い視認性を実現したメーターパネル、シンプルで直感的なインターフェース、サポート性や乗降性に優れた人間工学に基づくシートなど、「人間中心のスーパースポーツ」という開発コンセプトを具現化し、ドライバーが運転に集中できるデザインを実現している。新型「NSX」の価格は2,370万円(税込)。