女優メリル・ストリープと俳優ヒュー・グラントが初共演する映画『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』(原題『FLORENCE FOSTER JENKINS』)が12月1日に日本公開されることが22日、明らかになった。また、10月25日より開催される第29回東京国際映画祭のオープニング作品にも決定し、2人が来日することも発表された。

映画『マダム・フローレンス! 夢見るふたり』を引っさげ来日するメリル・ストリープ(左)とヒュー・グラント

本作は、歌手だった故フローレンス・フォスター・ジェンキンスさんの実話を描く物語。社交界のトップだった彼女は1944年、米国・ニューヨークのカーネギーホールで伝説として語り継がれる一夜を繰り広げた。尽きない財産と愛を、夫のシンクレアと夢見るソプラノ歌手への道にささげるフローレンス。シンクレアは彼女の致命的な欠陥を持つ歌唱力に気付きつつ、マスコミを買収するなどして夢を見させ続けた。そんな中、フローレンスがカーネギーホールでのコンサートを希望し、笑いと涙の公演の幕があがる。

『マンマ・ミーア!』(08)などで歌のうまい女優として知られるメリルが演じるのが、この音痴のフローレンス。"ラブコメの帝王"とも言われるヒューと夫婦役となる。メガホンを取るのは、『クィーン』(06)でヘレン・ミレンにオスカーを、『あなたを抱きしめる日まで』(13)でジュディ・デンチに同賞ノミネートを、それぞれもたらしてきたスティーブン・フリアーズ監督だ。

初共演の2人は、本作がオープニング作品として選ばれた第29回東京国際映画祭でプロモーションを敢行。メリルは、『イントゥ・ザ・ウッズ』(15)以来1年ぶり、ヒューは『噂のモーガン夫妻』(10)以来6年ぶりで、両者とも7度目の来日となる。2人は、オープニング作品への選出に喜びを表しながら、「美しい街並みや芸術、おいしい食文化と、これまでも素晴らしい経験をさせてくれた日本を再び訪れて日本の皆さんにお会いできることをとても楽しみ」(メリル)、「また日本を訪れることができることがとても楽しみです。日本では常に楽しい時間を過ごしてきましたから」(ヒュー)と口をそろえて期待を語っている。

(C)2016 Pathe Productions Limited. All Rights Reserved