デルタ航空(本拠: アトランタ)は米国時間の8月16日、2017年秋から運航開始予定のエアバスA350型機に、全席が個室タイプ(スイート)のビジネスクラス「デルタ・ワン」スイートを導入することを発表。ビジネスクラスの各座席にスライド式ドアを設置するのは世界初となる。

全席が個室タイプのビジネスクラス「デルタ・ワン」スイート

快適性とプライバシーを重視してデザインされた「デルタ・ワン」スイートは、スライド式ドアで仕切られたプライベートな空間に、使いやすさに配慮した個人用収納スペースを設置。最新の機内エンターテインメントシステムと高級感のある内装により、まるで居住空間のような快適な環境を提供する。

2017年秋に運航開始予定のエアバスA350型機から導入する

「デルタ・ワン」スイートには、デルタ航空が2008年にビジネスクラスに導入した「全席通路側のフルフラットベッドシート」という特徴に加え、現代的デザインを取り入れた高級感のある内装に、スライド式ドアやプライバシー保護の可動式仕切り、個別調整可能な照明、パソコンや靴などを収納できる専用スペースを設置。また、形状記憶機能付きのクッションや、米国航空会社最大の18インチの高解像度個人用モニター、ユニバーサル電源と高性能USBポートを備えている。

デルタ航空は2008年より、ビジネスクラスに「全席通路側のフルフラットベッドシート」を導入

中央の2席の間にはプライバシーを保つための可動式仕切りを設置

「デルタ・ワン」スイートは、まず2017年秋に運航開始予定のエアバスA350型機に32室設置。A350への導入後、ボーイング777型機に設置を予定。なお、デルタ航空は米国航空会社の中で最初にA350を受領し、主に米国=アジア間の路線での運用を予定している。