ネットギアジャパンは8月18日、VLANやQoS、リンクアグリゲーションなどの設定をウェブブラウザとWindowsで動作する専用ツール(無償)で行える8ポートすべて10ギガイーサネット(10GBASE-T)に対応するレイヤー2アンマネージプラス・スイッチ「XS708E-200AJS」を発売した。価格は税別で16万円。

「XS708E-200AJS」

アンマネージプラス・スイッチは、VLANやQoS、リンクアグリゲーションといった、中小規模のネットワークで必要とされる基本的な機能をアンマネージスイッチにプラスしたLANスイッチ。

新製品は、10GBASE-Tに対応する8つのRJ-45ポートと、10G SFP+スロットを1基(8番ポートとの排他利用)備える。RJ-45ポートは、カテゴリー6Aまたは7のツイストペアケーブルを用いることで、最長100mの距離で10Gbpsの通信速度が得られるほか、SFP+スロットは使用環境に合わせて、10G SFP+モジュール(有償オプション)を選べる。

新製品の特徴としてVLAN、QoS、ブロードキャストストーム抑制、レートリミット、リンクアグリゲーション、IGMP(Internet Group Management Protocol)スヌーピング、ループ検知、ポートミラーリングなどが挙げられる。

VLANは802.1QタグVLANとポートベースVLANを選択でき、対応VLAN数は128(従来機は64)に増やしたほか、QoS(Quality of Service)は受信フレームへ4段階の優先順位をポートごとに設定可能なポートベースQoSに加え、受信フレームのCoSフィールドまたはIPv4ヘッダーのDCSP、TOSフィールドの内容に基づいた優先処理も行える。

また、ブロードキャストストーム抑制とレートリミットは、ポートごとに512Kbpsから512Mbpsまでブロードキャストフレーム転送の閾(しきい)値、レートリミットの通信速度をそれぞれ11段階で設定できる。リンクアグリゲーション(マニュアル設定にのみ対応)は、高速通信を実現するとともにリンク障害時も通信を継続する冗長性を確保でき、最大4グループの設定が可能で各グループで最大8ポートを束ねることができる。

さらに、IGMPスヌーピングはマルチキャスト受信端末とルーター間のIGMPパケットを監視することで、マルチキャストを受信する必要があるポートにだけパケットを転送し、受信が不要なポートの帯域浪費を防ぐことに加え、ループ検知は2ポート間で誤ってループ接続したことを検知すると、LEDを一定間隔で点滅させて管理者に知らせる。そのほか、ポートミラーリングは指定したポートを通過するフレームを他のポートにコピーできるため、トラブルシューティングに役立つという。