日本テキサス・インスツルメンツ(日本TI)は8月17日、オーディオ、USBデータ、PD(電源供給)やビデオのサポートを提供するマルチポートUSB Type-C/USB PD内蔵小型ドック・リファレンス・デザインを発表した。

同リファレンス・デザインは、従来の電源アダプター、USB Type-Cアダプター、またはノートブック・コンピュータを電源として動作可能で、エンドユーザーに向けて柔軟かつ知的動作を持つ複数の機能を実現する。また、既存のドッキング・ソリューションと比較して50パーセント以上小型の、2インチ×4インチ(5.08cm×10.16cm)のドック製品を可能にする、試験済、検証済のプランを提供する。

この「ビデオや充電サポート付きUSB Type-C / PD内蔵小型ドック」リファレンス・デザインは、「TPS65982」USB Type-C /PDコントローラを搭載。「TPS65982」はデュアル・ロール・ポートUSB Type-C機能を可能にし、60Wの電力供給能力のほか、DisplayPortオルタネート・モードやUSBデータ伝送機能をサポートする。さらに、「TPS65986」USB Type-C/PDコントローラ、「HD3SS3212」SuperSpeed マルチプレクサ、「TUSB321」デュアル・ロール・ポート・コントローラや「HD3SS460」オルタネート・モード・マルチプレクサも搭載しており、電源、データ、ビデオの伝送向けのデュアル・ロール・ポート機能を提供する

同リファレンス・デザインは現在ダンロード供給中。また、小型ドック設計の評価や実装の迅速化に役立つ評価モジュール「USB-CTM-MINIDK-EVM」がTI storeや販売特約店にて単価(参考価格)499ドルで供給されている。