アデコグループはこのほど、世界13カ国の若者を対象とした就職に対する意識調査の結果を発表した。

スキルへの自信、1位は「ドイツ」

同調査によると、若者の77.47%が「学業を終えて1年以内に就職先を見つけられる」と考えていることが判明。国別にみると、最も高かったのは「スイス」の89.66%、次は「米国」(84.38%)と続き、逆に最も低かったのは「スペイン」の57.84%、次いで「日本」(62.88%)となった。

「在学中に自身が就きたいと考える職業で必要とされるスキルを身につけている」と答えた若者は73.08%。国別では、「ドイツ」が最も自信を持っており89.11%、2位が「アメリカ」(82.35%)、3位が「ベルギー」(80.88%)だった。

反対に最も自信が低かったのは「日本」の31.54%。次いで「イタリア」(60.34%)、「スペイン」(67.48%)となった。アデコは「教育システムの違いが大きな原因となっているのではないか」と推測している。

「在学中に自身が就きたいと考える職業で必要とされるスキルを身につけているか」

将来の仕事で必要になると考えるスキルは、1位「外国語の能力」(56.68%)、2位「実践的な職務経験」(53.70%)。若者の68.45%が理想の職業があると答え、その職業に就くために最も必要なスキルは「実践的な職務経験」が50.62%で最も多かった。

今後10年間で若者が目指すことを10段階で評価するという設問では、「安定した収入の確保」が7.33ポイントでトップ。以下、「理想の職業に就くこと」が7.16ポイント、「社会で大きな責任を果たす会社への就職」が6.23ポイントと続いた。

また楽観的な若者に対し、雇用者の40%が事業を運営していく上で必要なスキルを備えた人材がいないと考えており、対照的な結果となった。

調査時期は2016年3~7月、有効回答は世界13カ国に居住する18歳~30歳の若者9,572人。