総務省は8月9日、2016年4~6月期の労働力調査(詳細集計、速報)を発表した。

非正規職員は14期連続増

役員を除く雇用者は5,356万人(同89万人増)。うち正規の職員・従業員は3,367万人(同53万人増)と、6期連続の増加。非正規の職員・従業員は1,989万人(同36万人増)と、14期連続で増加した。また役員を除く雇用者に占める非正規の職員・従業員の割合は同横ばいの37.1%だった。

雇用形態別雇用者の推移(役員を除く/出典:総務省統計局Webサイト)

非正規の職員・従業員について、現職の雇用形態についた主な理由をみると、男性で最も多かったのは「正規の職員・従業員の仕事がないから」で148万人(同9万人減)。女性は「自分の都合のよい時間に働きたいから」が最多で350万人(同3万人減)となった。

完全失業者数は217万人(同10万人減)。うち失業期間が「3カ月未満」は81万人(同3万人減)。「3カ月以上」は126万人(同10万人減)で、うち「1年以上」の長期失業者は78万人(同4万人増)と、2011年1~3月期以来、21期(5年3カ月)ぶりに増加した。同省は「2015年4~6月期が74万人と過去2番目に低い数値だったことが影響した」と説明。今後の動きについては「注視してみていく」と話している。

非労働力人口は4,401万人(同47万人減)。うち就業希望者は378万人(同56万人減)、就業非希望者は3,944万人(同15万人増)。なお、就業非希望者のうち「65歳以上」は2,601万人(同39万人増)となった。