日本マイクロソフトは5日、ランサムウェアの被害が広がっているとして、同社ブログ「TechNet Blogs」で注意を喚起。また、ランサムウェア感染時には特にデータ保護が優先課題になるとして、データ保護の観点から対処法を紹介した。

対処法のひとつは、「ネットワークを遮断する」こと。特にクラウドストレージを使用している場合、PC上のローカルファイルとクラウドストレージを同期させていれば、ローカル側が暗号化されても早急にデータ復旧できる。従ってクラウドストレージを使用している場合は、クラウドストレージへの感染を最小限に留める必要があり、ネットワークの遮断が有効と呼びかけている。

また、「PCを初期状態に戻す」機能を利用することも有効とする。これはWindows 8から導入された機能で、システムやドライバ、デスクトップアプリが初期化されるが、ユーザー領域のデータは消さずにシステムを初期状態に戻すことができる。この場合、たとえばホームページのレジストリなど、ユーザー領域に攻撃が残っている可能性があるため、システム復旧後に重要なデータをバックアップし、その後クリーンインストールとネットワーク接続を実施する方法を勧めている。

このほか、クラウドベースのソフトウェアを使用すると初期化した場合でも手軽にインストールでき、オンライン版を利用する手段もある。また、感染後にデータを再インストールした後にはメールアプリとメールサーバの同期に時間がかかるため、Outlook on the webといったオンラインメールの利用が便利だとしている。

オンラインで使える日本マイクロソフトのアプリ例