ハウステンボスは8月4日、2015年7月にハウステンボス内にオープンした「変なホテル」の2号棟を千葉県浦安市富士見に開業することを発表。2017年3月下旬にオープンを計画しており、東京ディズニーランド・シーの最寄り駅であるJR舞浜駅北口より徒歩圏内に開業することで、ディズニー需要に応えるホテルを目指す。

「変なホテル2号棟」はJR舞浜駅そばに開業

同社は2013年5月より、東大生産技術研究所などと連帯した実験施設「ハウステンボス・スマートハウス」を通じて、新空調システムを含めた環境未来都市を目指したさまざまな実験や検証を実施。その実験施設で高められた技術を用い、「世界最高水準の生産性の高いホテル」を目指したホテルとして、2015年7月に第1期72室、2016年3月に第2期72室、計144室を備えた「変なホテル1号棟」をハウステンボスでオープンした。

「変なホテル2号棟」は「変なホテル1号棟」同様、フロントへロボットの導入を計画している

この「変なホテル1号棟」での生産性向上に向けた取り組みとして、ロボットの活用による人件費の抑制、再生可能エネルギーや最新の空調設備等の活用による光熱費の削減、最新の工法による建築コストの抑制などを実施。

第1期オープンから1年が経ち、フロントやクローク、コンシェルジュなどの役割においてロボットがメインスタッフとして活躍することで、当初約30人の運営スタッフが第2期のオープンによって客室数が2倍に拡大した状況でも、2016年3月時点で12人にまで削減。現在は10人の配属スタッフでの運営が実現している。

「変なホテル1号棟」のイメージ

導入しているロボットも利用者の利用状況を見ながら段階的に進化を遂げ、2016年1月には、館内の廊下スペースを日常清掃する公式ロボット掃除機としてロボット掃除機「ルンバ980」を導入した。今後も、新しいロボットやエネルギーシステムも順次導入していき、「変なホテル」の名称に込めた"変化し進化し続けるホテル"という想いを着実に実現していくとしている。

「変なホテル1号棟」のイメージ

2017年3月下旬に開業予定の2号棟は、東京ディズニーランド・シーの最寄り駅であるJR舞浜駅から徒歩圏内の立地であり、ハウステンボス以外の場所で「変なホテル」が開業するのは初となる。加えて、ハウステンボス以外の場所において獲得する新たな運営ノウハウを経て、3号棟以降の国内外での展開を視野に入れているという。

オープン時点ではハウステンボスの1号棟同様、フロントへロボットの導入を計画。敷地面積約2,000.72平方メートルに全100室(ツイン50室、トリプル40室、デラックストリプル8室、コンフォートツイン2室)の他、レストラン(併設)、カフェコーナー、WiFiカウンターを予定している。

「変なホテル2号棟」の概要
所在地: 千葉県浦安市富士見 5-3(以下未定)
敷地面積: 約2,000.72平方メートル
延床面積: 約3,249.52平方メートル(併設レストラン含む)
構造・規模: 鉄筋コンクリート造 地上6階建て(うち客室部分2~6階)
客室数: 全100室
施 設: レストラン(併設)、カフェコーナー、WiFi カウンター(予定)