ロジテックINAソリューションズ(ロジテック)は4日、堅牢設計の9.7型タブレットPC「LT-RT1090」を発表した。工場内端末やオペレーター向け端末としての使用を想定。同日から販売開始する。

LT-RT1090。エレコムの堅牢ブランド「ZEROSHOCK」に属する製品となる

LT-RT1090と専用クレードル(別売)

現場使用を想定した、産業・業務向けの9.7型タブレットPC。耐衝撃性、防塵防滴設計がなされ、米国国防省の軍用規格「MIL-STD-810G」に準拠し、非動作時の耐衝撃落下1.2m試験をクリアしている。また、防塵防滴性能は全面IP65設計で、粉塵や埃、油などが本体内部に入らず、水滴は全方向からかけられても動作に支障がない設計を実現。耐寒・耐熱性能も備え、マイナス20度の環境で使用できる。

耐衝撃、耐寒性、防塵、防滴性能を備える

主な仕様は、CPUがBay Trail世代のIntel Celeron N2930(1.83GHz)、メモリが4GB、ストレージが64GB mSATA SSD、グラフィックスがIntel HD Graphics(CPU内蔵)、ディスプレイが9.7型液晶(1,024×768ドット)、カメラ機能が500万画素など。通信はIEEE802.11a/b/g/n準拠の無線LAN、Bluetooth 4.0。バッテリは2,270mAhを搭載し、駆動時間は約4時間。

インタフェースはUSB 3.0 Type-A、microUSB 2.0、miniHDMIなど。本体サイズはW260×D30×H20mm、重量は約1.1kg。VESAマウント75mmに対応する。

ラインナップはWindows 7 Professional for Embedded Systems 32bitモデル、同64bitモデル、Windows Embedded 8.1 Industry Pro 64bitモデルの3種類を用意。いずれも税別240,000円で提供する。

ラインナップは3種類。OS以外の仕様は共通となる。なお、Bay Traiプロセッサの採用は、価格を抑える点、長期提供できる点という2つの利点で選んだとのこと

富士キメラ総研の調査によると、法人向けタブレット市場の規模は、2014年で57億円だったが、2019年には150億円を超えると見込まれている。背景には古いWindows PCの置き換えがあるとみられるが、特に作業現場でのタブレットPC利用では、作業時の落下や破損、製品サイクルが速いことによる同一製品の継続入手や修理が難しいといった問題があった。

法人向けスマートデバイス販売市場予測

現場で使う法人タブレットの課題

ロジテックで堅牢ジャンルのPCを出すのは初。ロジテックINAソリューションズの開発部部長を務める野溝哲也氏は、堅牢PC開発には、「製造ラインを水洗いしたいが、手順が表示されるモニタが濡れる」「水を避けるために移動させるのが手間」といった要望が現場から上がるという背景があったという。

競合はパナソニックの「TOUGHPAD」シリーズになるとみられるが、優位点として、現場で多く使われているスクウェア型パネルの採用による既存アプリの対応、VESAマウント75mmによる容易な設置、Windows Embedded搭載による同一OS搭載製品の長期供給、きめ細かなキッティングサービスなどが強みとなる。

販売はロジテックINAソリューションズ法人営業部などを通じて行い、販売目標数は2016年度で1,500台。事業計画ベースでは、2015年度で1億円以下だったタブレットの売り上げを、2016年は8.3億円まで伸ばす予定だ。

ロジテックINAソリューションズの開発部部長、野溝哲也氏

競合機との違いと優位点

OSはWindows 7 Professional for Embedded Systems 32bit/64bitのほか、Windows Embedded 8.1 Industry Pro 64bit搭載機も用意

固定用クレードル、デスクトップクレードルの2種類をオプションで用意する

ハンドストラップ、ネックストラップといったオプション品を用意

事業計画。法人タブレットPCは2016年度で8.3億円の売り上げを目指す

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