三菱電機は8月4日、神奈川県・鎌倉製作所相模工場内に、人工衛星に搭載される太陽電池パネルをはじめとする人工衛星用複合材製品の製造・試験を行う「衛星機器生産棟」を建設すると発表した。

同社はこれまで、人工衛星用複合材製品を鎌倉製作所相模工場で生産し、自社の衛星に搭載するほか、海外衛星メーカーにも供給するなど、人工衛星関連事業を国内外で展開してきた。

衛星機器生産棟においては、衛星機器の生産能力を最大2倍に増強することを目指し、これまで工場内に点在していた製造・試験エリアを集約することで、部品の製造から各種パネルの製造・試験までを一貫して行うとともに、ITを利用した生産性改善に取り組み、工期短縮・コスト低減・品質向上を図っていく。国内外の人工衛星市場への対応力を強化することで、人工衛星関連事業を拡大させていきたい考えだ。

投資額は約30億円。稼働開始は2017年10月を予定している。

「衛星機器生産棟」のイメージ