「四月は君の嘘」完成披露試写会の様子。左から新城毅彦監督、中川大志、広瀬すず、山崎賢人、石井杏奈。 (c)2016フジテレビジョン 講談社 東宝 (c)新川直司/講談社

新川直司原作による実写映画「四月は君の嘘」の完成披露試写会が、去る8月3日に東京・イイノホールにて開催された。

会場には宮園かをり役の広瀬すず、有馬公生役の山崎賢人、澤部椿役の石井杏奈(E-girls)、渡亮太役の中川大志、新城毅彦監督が登場。広瀬は「すごいカラフルな美しく強い映画になっているので、楽しんでもらえたらうれしいです」と観客に語りかけ、山崎も「温かい気持ちになってもらえる映画です」と自信をのぞかせた。

「四月は君の嘘」は完全無欠で正確無比なピアノが持ち味だった元天才ピアニスト・有馬公生が、自由奔放なヴァイオリニスト・宮園かをりと出会い、互いに高め合っていく青春ストーリー。MCからヴァイオリンの演奏シーンについて聞かれた広瀬は「本当に0からのスタートだったので、かなり大変でしたね」と猛特訓を匂わせる。続けて練習時間を聞かれ広瀬が言葉に詰まると、山崎がすかさず「1日2時間ぐらいですね」とフォローし、広瀬も「長いときは4時間ぐらいやっていたような……」と練習を振り返った。

山崎も「一からピアノをやらせてもらった」と話すと、2人の練習風景を見てきたという新城監督は「すずちゃんは完璧主義で腕が上がらなくなるほど練習をしていた。だからって賢人ががんばってなかったわけじゃなくて」と笑い、「賢人は楽しむ感じだよね。弾けるようになるとうれしくなっちゃう」と述懐する。これを受け中川も「たまに練習を見に行くと(山崎が)『この右手が跳ねる感じがお気に入りなんだよね』って何回も見せてきた」と撮影中のエピソードを明かした。山崎は「大志に知ってほしかったんだよね。俺、がんばってるって」と、作中の渡と公生と同様、仲の良さを見せつける。

劇中でかをりが公生に向かって言う「友人A君を私の伴奏者に任命します」というセリフにちなみ、広瀬から山崎の任命式を行う一幕も。「どうしよう」と慌てる広瀬だったが、潔く心を決め「君、山崎賢人くんを、スーパースペシャル無敵系人類に任命します!」と力強く宣言した。「その心は?」と聞かれた広瀬が「だってキラキラ感満載の爽やか王子でしょ? 人としてこんなに兼ね備えた人いない」と応じると、拍手が巻き起こった。

「四月は君の嘘」は9月10日より全国ロードショー。いきものがかりが本作のために書き下ろしたミディアムバラード「ラストシーン」が主題歌に起用されている。

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