ヘルパンギーナを含む3大夏風邪の症状・予防法まとめ

東京都福祉保健局は7月28日、東京都感染症週報(第29週)を発表した。東京都内で警報基準を超えていたヘルパンギーナは、依然として多い患者数が報告されている。

ヘルパンギーナは手足口病、咽頭結膜熱(プール熱)と並び「3大夏風邪」とも称され、毎年夏ごろに小児を中心に流行する感染症。8月も警戒が必要なため、この3つの感染症の症状と予防方法をまとめた。

ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナはエンテロウイルス、コクサッキーウイルスを原因とする感染症で、6月ごろから急激に感染が増えて通常ならば7月末から8月にピークを迎える。症状としては水疱(すいほう)が口内に出やすく、急に高熱(38度以上)となることが多い。また、喉の痛みや食欲低下も伴う。乳幼児に発症例が多くて潜伏期間は3~6日間、症状は2~4日間続くとされている。

同局によると、第29週(7月18日~24日)におけるヘルパンギーナの定点当たり患者報告数(都内全体)は4.98人で、定点医療機関の総報告数は1,295人にのぼった。第28週の定点当たり患者報告数(5.89人)、総報告数(1,526人)に比べれば減少しているが、依然として東京都の警報基準を超えている。

感染経路はせきなどによる飛沫(ひまつ)感染、水筒やコップの共有による接触感染、おむつ交換などによる糞口(ふんこう)感染などで、感染予防策はこまめな手洗い・うがいの徹底などがある。

東京都におけるヘルパンギーナの定点当たり患者報告数(過去5シーズン)

手足口病

手足口病は手や足、口内などを中心に水疱を伴った発疹が出ることが特徴で、口内にのみ発疹が見られるヘルパンギーナとは区別される。37~38度の発熱、喉の痛み、食欲の低下などの症状が出る。毎年、夏を中心として発生し、7月下旬に流行のピークを迎えるとされている。

乳幼児に発症例が多く、潜伏期間は3~5日間、ほとんどの発病者は数日間のうちに治る病気とされている。ただ、まれに髄膜炎や脳炎など中枢神経系の合併症などが起こる場合があるため、経過観察はしっかりと行う必要がある。

同じく第29週における手足口病の定点当たり患者報告数は0.88人で、定点医療機関の総報告数は230人だった。ヘルパンギーナに比べれば少ないが、直近の定点当たり患者報告数は0.50人(第26週)、0.73人(第27週)、0.92人(第28週)とじわじわ増えている傾向にある。

感染経路はヘルパンギーナ同様に飛沫感染、接触感染、糞口感染で一般的な感染予防策は手洗いの徹底と排せつ物の適切な処理。おむつ交換時には特に注意するように。

咽頭結膜熱(プール熱)

咽頭結膜熱はプールでの接触やタオルの共用により感染することがあるため、「プール熱」とも呼ばれる。小児に多い病気で、アデノウイルスの感染により、38~39度の発熱やのどの痛み、結膜炎といった症状が出る。症状のほとんどは自然に治まるが、吐き気や頭痛の強いとき、せきが激しいときは早めに医療機関を受診したほうがよい。通常は6月ころから徐々に流行しはじめ、7~8月にピークを迎えることが多い。

同じく第29週における咽頭結膜熱の定点当たり患者報告数は0.38人で、定点医療機関の総報告数は100人だった。直近の定点当たり患者報告数は0.85人(第26週)、0.57人(第27週)、0.71人(第28週)と減少傾向にある。

感染を予防するには、流水とせっけんによる手洗いやうがいが効果的。また、厚生労働省が「衛生を保つため、プールからあがったときはシャワーを」と呼びかけているように、プール後に体を清潔に保つのも対策の一つだ。

※画像は東京都福祉保健局より

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