8月2日(現地時間)、Microsoftは同日に公開した「Windows 10 Anniversary Update」に合わせて、OSビルド14393をベースにしたSDKを公開したことを公式ブログで発表した。同SDKとVisual Studio 2015 Update 3を組み合わせることで、Windows 10 バージョン1607から実装したWindows InkコントロールやCortana API、WebブラウザーからWindows Helloの認証を用いるアプリケーションの開発が可能になる。

また、Win32や.NETアプリケーションをUWP(ユニバーサルWindowsプラットフォーム)アプリケーション化する「Desktop Bridge(旧Project Centennial)」や、Xamarinを内包することでiOSおよびAndroid向けアプリケーションの開発環境も改善される。

既にVisual Studio 2015 Update 3や古いSDKがインストールされた環境の場合、「拡張機能と更新プログラム」から、「Tools for Universal Windows App(1.4.1) and Windows SDK(10.0.14393)」を更新すればよい。なお、Visual Studio 2015以外の開発環境を使用する利用者向けに用意した「Windows Standalone SDK for Windows 10」も公開済みだ。

Visual Studio 2015の「拡張機能と更新プログラム」を起動した状態。ここからWindows SDKも更新できる

新規プロジェクトを作成すると、ターゲットバージョンとしてOSビルド14393が選択可能になる

阿久津良和(Cactus)