GEヘルスケア・ジャパンは8月2日、高齢者をはじめとする撮影条件の厳しい患者に最適化したプライマリケア向けの16列CT診断装置「Revolution ACT」を5日に発売すると発表した。

同装置は、高齢者や脳梗塞などの後遺症により身体的な障害の残る患者など、撮影条件の厳しい患者に適した装置を目指して開発・製造された16列CT「Brivo CT385」の後継機モデルとなっており、これまで上位機種にのみ採用していた逐次近似再構成法「VEO」を応用した低線量の画像再構成法「ASiR(Adaptive Statistical Iterative Reconstruction)」を、普及型機種において初めて標準搭載した。

高画質のCT画像を得るために、新開発の「フルデジタルDAS(Data Acquisition System)」を一体化したパネル型検出器を搭載したほか、撮影時の細かな位置決めを不要にする機能や、目の水晶体や乳房など放射線感受性の高い臓器に対して体前面から照射することでX線量を抑制する機能はそのまま受け継いでいる。

また、検査そのものを簡便化するためにスキャン範囲を自動設定できる新機能「Smart Plan」、撮影した領域を選択するだけで高精細な3D画像を表示することのできる「ワンクリック3D」など、CT操作に不慣れな診療所や中小規模病院の技師や医師でも簡便に操作できる機能が搭載されている。

同社は同装置について、島津メディカルシステムズの販売協力を得て全国展開していくとしている。