JR西日本福知山支社と兵庫県豊岡市は1日、城崎温泉駅の駅舎リニューアルに着手すると発表した。2017年春の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」運行開始に向けた城崎温泉の魅力度向上策の一環で、8月末の着工、11月上旬の完成をめざす。

城崎温泉駅リニューアルイメージ。外観とコンコース

リニューアル後の城崎温泉駅は、城崎温泉の街並みを代表する3階建て木造建築のイメージを踏まえ、軒下・壁面上部・腰壁の3本の木質調のラインと白壁とのコントラストで街並みと調和した外観となる。コンコースは、約90年間にわたって親しまれてきたアール・デコ調のデザインを継承。床面には大谿川や柳をモチーフとしたデザインを施し、壁面には譲歩合う発信用のデジタルサイネージを設置する。

待合室は温泉の浴室内をモチーフに、古式入湯作法で使用する「湯杓」や足湯をイメージしたデザインに。地域産品販売コーナーや、豊岡市と城崎温泉の歴史を紹介するパネルを新設する。ラウンジは屋外の待合スペースとして改修し、大型キャリーバック対応のコインロッカーを設置する。

あわせて4番のりばのホーム上屋の美装化、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」利用者専用出入口の設置、4カ国語案内サインの整備などを行う。工事期間中、現在の待合室は閉鎖される。