ロフトワークは、3Dプリンタやレーザーカッターなどのデジタル工作機械を用いて作られた作品を全世界から募集するグローバルなアワード「YouFab Global Creative Awards 2016」を開催する。募集期間は10月31日 12:00 (日本時間正午)まで。グランプリ受賞者(1名)には賞金1,000ドル(USD)、準グランプリには賞金500ドル(USD)、特別賞ヤマハ賞には賞金1,000ドル(USD)が贈呈される。

「YouFab Global Creative Awards 2016」メインビジュアル

同アワードは、3Dプリンタやレーザーカッター、ミリングマシンなど、個人で使用できるコンピューター制御のデジタル工作機器によって制作された作品を対象したグローバールアワードとして発展してきた。

5回目となる今回より、Fab(ファブ)の定義を「デジタルとフィジカルを横断し、結合する創造性」とし、単に3Dプリンターやレーザーカッターなどでつくられた作品に留まらず、デジタルとフィジカルなものづくりの連携によって生まれるクリエーションや発明についても評価され、贈賞されることになった。

また、募集対象となるのは、プロダクト、アート、建築、パフォーマンスアートやワークショップなどのプロジェクトまで、デジタルとフィジカルの双方を利用した作品。企画書や設計図などの構想段階ではなく、デジタル工作機械などを使って具体物として完成していること、実施されていること、運用されていることがエントリー条件となる。既に発表済みの作品も応募可能ということだ。

2015年グランプリ作品「Kinematics Dress」(3Dプリンターを使って作られたワンピース)

なお、審査基準を「新しいタイプの創造性が具現化されていること、あるいは作品から新しいタイプの創造性が感じ取れること」、「デジタルファブリケーションの世界をさらに拡張しようと試みていること」、「アイデアのオリジナリティと独自性があること」、「デザインが優れていること」、「社会や人々の生活を改革する力が宿っていること」、「世界レベルで注目を集める力をもっていること」と定義している。

同アワードに応募するには、ロフトワークが運営するクリエイターポータルサイト「Loftwork.com」のアカウントが必要となる。詳しい応募要項は、アワード公式ページの「ENTRY INFO」を参照のこと。

2015年準グランプリ作品「Making Gestures: A personal Design and Fabrication System」(ジェスチャーで操作する5軸CNCマシン)

また、募集締め切りは10月31日 (日本時間正午)まで。一次審査結果発表を2016年 12月中旬、最終審査結果発表を2017年2月前半、授賞式および受賞作品展示会(東京都・渋谷ヒカリエ)は2017年3月上旬が予定されている。

なお、募集部門は学生部門と一般部門の2部門で、グランプリ受賞者(1名)には賞金1,000ドル(USD)とトロフィー、準グランプリには賞金500ドル(USD)とトロフィー、特別賞ヤマハ賞には賞金1,000ドル(USD)と賞状が、そして学生部門賞、一般部門賞、入賞にはそれぞれ賞状が進呈される。