楽天は28日、ビジネス書などを要約して音声やテキストでコンパクトにデジタル化しユーザーへと配信する企業getAbstractに出資することを発表した。

getAbstractはスイスに本社を構え、ビジネス書を中心に書籍や記事の内容をテキストや音声で要約、デジタルコンテンツとして世界中の読者に届けるサービスを提供している。

"The world of business,summarized."をトップページに掲げる同社は、1999年に設立、現在では中国後、英語、フランス語、ドイツ語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語と7カ国語、約14,000のコンテンツを提供。ユーザーは、Forbes Global 2000に名を連ねるような企業のビジネスパースンを中心に、最新のビジネストレンドやワールドワイドな知識や情報を10分程度の要約で吸収できるようになる。

楽天常務執行役員、デジタルコンテンツカンパニー プレジデントの相木孝仁氏は、引き続きグローバル規模でデジタルコンテンツ事業の成長を加速させ、広範なコンテンツカタログとB2B顧客基盤により、要約したデジタルコンテンツの提供においてこの分野のリーディング・カンパニーである同社と、相乗効果を生み出していきたい、としている。

また、getAbstractの共同創業者で会長を務めるパトリック・ブリガー氏は、書籍から報告書、動画まで、要約されたコンテンツを入手したいというニーズは、世界中で高まっており、溢れる情報を"ふるい"にかけて重要なものだけを抽出することが、人々の限られた時間の有効活用に寄与していると、同社の世界的なニーズについての分析もコメントとして発表されている。