ユニアデックスは7月27日、学校向けに個人所有の持ち込みパソコンの利用を可能にする「クラウド型パソコン教室サービス」の販売を開始した。月額料金は、500台の仮想パソコン教室の場合で1台あたり8500円(税別)。大学など学校向けに販売し、今後3年間で20億円の売上を目指す。

クラウド型パソコン教室サービスの概要図

新サービスは、授業や自習で学生個人が所有する端末(ノートPCやタブレット端末など)を利用でき、学生は個人所有の端末からWebブラウザを用いて仮想デスクトップにログインすれば、学内のどの教室からでも授業などで利用するソフトウェアを搭載したデスクトップ環境をセキュアに利用できる。

さらに、教員は場所が限られる従来型のパソコン教室にとらわれず、一般教室においてもパソコンを用いた授業を開催でき、授業で使わない時間帯は自習用デスクトップとして開放して場所を問わず利用を促進するなど、従来の机を並べた講義型教室での教育からグループ学習型教室へ学習環境の改革を実現可能としている。

すでに2016年4月から東京農工大学で新サービスは稼働しており、学内にあった約500台規模のパソコン教室を撤廃、学生全員が個人所有のパソコンを使い、仮想デスクトップにログインし、授業や自習で利用している。今後、小中学校や高校ではプログラミング学習など、パソコンを使った授業の増加が予想されるとしており、同サービスの利用により、設備投資を抑えて迅速に対応が可能だという。

仮想デスクトップ環境のイメージ

同サービスでは、学内にパソコンやサーバを設置せずクラウド上に環境を構築するため、専用のパソコン教室を撤廃でき、一般教室やアクティブ・ラーニング教室として利用できる。

加えて、授業カリキュラムと連動したソフトウェア・ライセンス数の有効利用も可能。データは全て堅牢なデータセンター内に安全に保管するため、セキュリティ対策の強化を可能としている。仮想デスクトップ環境にはHTML5対応のWebブラウザからアクセス可能であり、接続用エージェント・ソフトなどを利用せず、OSに依存しない利用環境を実現するという。

授業自動予約システムの画面

さらに、学生が利用する仮想デスクトップを授業用と自習用に分類できる。教員は、授業に必要な数の「授業用デスクトップ」として自動予約可能であり、ここにログインが可能な学生をシステムが履修情報データと連携して制御。

そのほか、授業が無い時間帯には「自習用デスクトップ」として利用可能だが、予約した授業の時間帯になると、履修する学生のみが利用可能。これにより、必要なソフトウェア・ライセンスを無駄なく利用でき、効率的な管理が可能になるとしている。