電通は7月26日、海外消費者の意識と実態を把握するために実施した「ジャパンブランド調査2016」の結果を発表した。調査は4月25日~5月18日、20カ国・地域の中間所得層以上の20~59歳男女4,000名を対象にインターネットで行われた。

「日本に対する好感度ランキング」(()内は2015年の順位)

調査によると、「日本のことが好きな国・地域」は1位タイ、2位ベトナム、3位フィリピン、4位シンガポール、マレーシア、6位香港、7位台湾、インド、9位インドネシア、ブラジル。訪日意向でも1位はタイに。以下2位シンガポール、3位香港、4位インドネシア、5位マレーシアと続く。

タイでは2013年にビザ発給条件が緩和されて以来、訪日旅行客数が伸びている。またこれに伴い、日本食ブームがますます加速。ラーメンはもちろん日本のスイーツ店も人気という。さらに日本に関する大規模イベントも行われており、「JAPAN EXPO」のほか、2015年からは「Anime Festival Asia」も開催されている。日本を舞台にしたドラマも増えているとのこと。

「行きたい日本の都道府県」について聞いたところ、1位は不動の東京都。2位大阪府、3位京都府、4位北海道、5位沖縄県と続く。

「地方で体験したいこと」は1位「温泉」、次いで2位「自然」、3位「桜」、4位「日本式庭園」、5位「庶民的なローカルフード」と続く。「知っている世界遺産」では1位「原爆ドーム」(広島県)、2位「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」(静岡県・山梨県)、3位「古都京都の文化財」(京都府・滋賀県)、4位「法隆寺地域の仏教建造物」(奈良県)、5位「小笠原諸島」(東京都)となった。

「優れている日本の物事」1位は前年に続き「日本のロボット工学」。次いで2位「日本食」、3位「日本のアニメ・漫画」、4位「日本の自動車・バイク」、5位「日本の精密技術」、6位「日本の3D技術」、7位「日本のAV家電」、8位「日本の環境技術」、9位「日本の温泉」、10位「日本の交通インフラ」だった。

調査対象の20カ国・地域は、中国(北京、上海)、香港、韓国、台湾、インド、シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、ベトナム、フィリピン、オーストラリア、アメリカ、カナダ、ブラジル、イギリス、フランス、ドイツ、イタリア、ロシア。