JR東日本の臨時列車、快速「旧型客車かもしか号」が23日、長野県内で運行された。旧型客車3両の前後に電気機関車EF64形を連結し、中央本線・篠ノ井線を走行した。

臨時列車「旧型客車かもしか号」が夏の中央本線を走行

同列車は松本駅10時12分発・富士見駅12時26分着「旧型客車かもしか2号」、富士見駅13時21分発・上諏訪駅13時46分着「旧型客車かもしか1号」、上諏訪駅14時50分発・富士見駅15時14分着「旧型客車かもしか4号」、富士見駅15時31分発・松本駅17時59分着「旧型客車かもしか3号」の計4本を設定。全車指定席で、松本~富士見間の途中停車駅は塩尻駅・辰野駅・岡谷駅・下諏訪駅・上諏訪駅・茅野駅とされた。

旧型客車3両を牽引した機関車は、茶色の車体色のEF64形37号機と、茶色の車体色に白帯を加えたEF64形1001号機。それぞれヘッドマークも掲出され、EF64形37号機のヘッドマークは「旧型客車かもしか号」の列車名とイラストに加え、かつての急行「かもしか」の車体色を思わせる白・緑の配色も特徴的。EF64形1001号機のヘッドマークには「信州デスティネーションキャンペーン」(本キャンペーンは2017年7~9月開催)のロゴマークが使用された。

上り「旧型客車かもしか2・4号」はEF64形37号機、下り「旧型客車かもしか1・3号」はEF64形1001号機を先頭に運行。各列車とも多くの乗客でにぎわっていた様子だった。沿線にも多くの鉄道ファンが集まり、レトロな雰囲気の列車の姿を写真に収めていた。

上りはEF64形37号機、下りはEF64形1001号機が先頭に。それぞれ異なるデザインのヘッドマークが掲げられた

旧型客車3両を機関車が牽引する全車指定席の臨時列車は、7月24日に大糸線、7月30日に小海線でも運行される。大糸線では快速「信濃大町駅100周年号」として、往路は松本駅11時32分発・信濃大町駅12時36分着、復路は信濃大町駅14時47分発・松本駅16時40分着で運行され、復路の信濃大町駅で出発式も開催される予定。小海線ではディーゼル機関車DD16形牽引の快速「旧型客車八ケ岳号」として、中込駅10時24分発・小淵沢駅14時15分着、小淵沢駅15時22分発・中込駅17時41分着で運行される。