米運輸省は現地時間の7月20日、羽田空港の昼間時間帯発着枠に関して、米航空会社各社の配分案を提示。アメリカン航空/デルタ航空/ユナイテッド航空/ハワイアン航空の4社が運航する、ロサンゼルス/サンフランシスコ/ミネアポリス/ホノルル線を提案している。これらの就航は2016年冬期(2016年10月末)からとなる。

羽田空港日米路線間の発着枠の変更は10月30日から

羽田空港にはロサンゼルス/サンフランシスコ/ホノルル線はすでに運航されているが、現在の深夜・早朝時間帯から昼間時間帯に移行する予定。ミネアポリス線に関しては、今回が初の乗り入れとなる。

米航空会社の昼間時間帯に関しては、アメリカン航空がロサンゼルス線、デルタ航空がロサンゼルス線とミネアポリス線、ユナイテッド航空がサンフランシスコ線、ハワイアン航空がホノルル線を運航する見通し。アメリカン航空が申請していたダラス・フォートワーク線、デルタ航空が申請していたアトランタ線、ユナイテッド航空が申請していたニューアーク線は、それぞれ見送りとなる。

米運輸省のアンソニー・フォックス長官は、「東京の中心に位置する羽田空港への昼間便は、ビジネスやレジャー旅行者により多くの選択肢と利便性をもたらすとともに、市場に対しては競争とサービス向上を促すことになるだろう」とコメントしている。

日米路線に係る日本側の羽田空港国際線発着枠の配分

日米間の羽田空港昼間時間帯に関しては双方1日5便ずつ、深夜・早朝時間帯に関しては双方1日1便ずつ運航することで合意。日本の航空会社には、ANAに4便、JALに2便の割り当てが決定している。ANAは羽田の昼間時間帯にニューヨーク/シカゴ線を新規就航し、現在運航しているホノルル線を昼間時間帯に移し、ロサンゼルス線は深夜・早朝時間帯のままとなる。JALは深夜・早朝時間帯で運航しているサンフランシスコ/ホノルル便を昼間時間帯に移行する。

一方の米航空会社は、アメリカン航空に1便、デルタ航空に2便、ユナイテッド航空に1便、ハワイアン航空に1便になる見通し。今回提示された昼間時間帯の5便の他、米航空会社に分配される深夜・早朝時間帯の1便はハワイアン航空のホノルル線/コナ線(ホノルル線は週4便、コナ線は週3便)で決定している。