カシオ計算機は21日、1996年7月から販売を続けている電子辞書「EX-word」シリーズが、2016年6月に世界累計の販売台数が3,000万台に達したことを明らかにした。

「EX-word」シリーズは、同社が1981年に発売した簡易型の電子辞書「TR-2000」を前身とする電子辞書だ。1996年にペンタッチ入力を採用し、「EX-word」ブランドとして正式に発売された。1999年にはキーボード入力と折り畳み式の形状を採用し、現在の「EX-word」のデザインの原型を確立。

TR-2000

XD-500

2004年には、落下・加圧・振動などへの耐性を高めた堅牢設計「TAFCOT」(タフコット)を導入。2010年以降は電子辞書としてだけでなく、英語学習アニメ「リトルチャロ NY編」を搭載するなど、コンテンツを強化してきた。単なる電子辞書ではなく、学習ツールとしても進化を続けている。

XD-1500

XD-LP4600

「EX-word」のブランドコンセプトは、「知る、聞く、学ぶに、歓びを。」だ。ネイティブ発音の外国語や、データカードによる辞書コンテンツの追加、カラー液晶表示など、機能や使い勝手の面でもノウハウを蓄積してきた。

現在ではシリーズも多様化し、小学校低学年モデルから大学生モデルまでをそろえた学生向けモデルや、翻訳家や研究者に向けたプロフェッショナルモデルなど、使う人に合わせたラインアップが拡充されている。2003年からは海外でも展開し、欧州やアジア向けのコンテンツを搭載したモデルも開発された。

また、電子辞書で培った経験をもとに、英会話学習機の開発にも注力。手軽に英会話学習が始められる「joy study」や、継続的な英会話学習に必要な要素を備えた「EX-word RISE」などを提供している。

XD-LP4600

XD-N6500RD

XD-R7100

XD-S1200

XD-S5000BU

XD-SW4800

XD-U4800BK

XD-Y4800WE