米Corningは7月20日(現地時間)、スマートフォンやタブレットのカバーガラスに使用されているGorilla Glassの新製品「Gorilla Glass 5」を発表した。高い位置から落としても損傷しないように耐落下性能を高めた。年内に搭載デバイスが登場する見通し。

Coningの調査によると、スマートフォンユーザーの85%以上が年に1回以上、55%が3回以上デバイスを落としている。そこで2014年に発表した「Gorilla Glass 4」で同社は特に耐落下性能を高める改良を施したが、想定していたデバイスの落下は1メートルだった。しかしながら、スマートフォンの落下の60%以上が腰と肩の間の高さから起こっており、Gorilla Glass 5ではより高い位置からの落下にも耐えられるように強化した。

ラボテストでGorilla Glass 5は、前面を地面に向けた状態で1.6メートルの高さから落とす落下テストで、最大80%の確率で破損しなかったという。競合のガラスデザインに比べて最大4倍の耐落下性能とConingはアピールしている。さらに前世代から受け継いだ優れた透過度とタッチ感度を備える。

2007年に初代iPhoneに採用されて以来、Gorilla Glassは45億台以上のデバイスに用いられてきた。