ソフトバンクグループは20日、先日の英ARM買収に関する取締役の声明を発表した。それによると、ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長であり、ソフトバンクグループの社外取締役 独立役員である柳井正氏は、全面的に支持する旨を明らかにしている。

ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長であり、ソフトバンクグループの社外取締役 独立役員である柳井正氏。画像は、2016年6月22日に開催された第36回定時株主総会中のもの。

声明が発表されたのは、前述の柳井氏と、Alibaba Group Holding Limitedの Executive Chairmanであり、ソフトバンクグループ株式会社 取締役を務めるユン・マー氏の2人。それぞれの声明文は以下の通り。

柳井正氏

私は、過去15年間にわたってソフトバンクグループの取締役として、孫さんと密接に仕事をしてきましたが、彼の明確なビジョンによる戦略的な意思決定を目の当たりにしてきました。半導体製品はまさに全テクノロジーのコアにあたります。ARM社は、他に比類なきグローバルリーダーであり、ソフトバンクグループは同社の将来の革新へ向けて大きな付加価値を加えることができると思います。今後何年にもわたって事業成長を続ける基礎となる今回の取引については、私は全面的に支持します。また本取引は、現在の強力な日英関係に対しても、さらに素晴らしい貢献となることでしょう。

ユン・マー氏

今回の取引は、ソフトバンクグループにとって大胆かつ戦略的な動きです。ARM社はモバイルインターネットとIoTの分野において主要構成要素であり、ソフトバンクグループとのパートナーシップは同社の市場ポジショニングを強化することになることでしょう。改めて強調しますが、マサ(孫正義)のビジョンにより、ソフトバンクグループは、これまで通り、グローバルテクノロジー分野においてリーダーシップを発揮し続けることになるでしょう。