東芝は7月19日、ソフトバンクとデジタルサイネージ事業における多言語対話型のFAQシステムで協業し、同日からデジタルサイネージに組み込むエンジン「多言語対話型FAQシステム」の提供を開始することを発表した。

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多言語対話型FAQシステムは、東芝の音声・映像活用クラウドサービス「RECAIUS」の音声技術と、ソフトバンクのFAQエンジン「APTWARE」を融合したもの。同システムをデジタルサイネージに組み込むことで、増加する訪日外国人(インバウンド)に向けた多言語対話型のデジタルサイネージを実現するという。

同システムは外国人が話した質問をテキストへ変換し、FAQエンジンへ入力したうえでFAQエンジンによる回答テキストを音声合成して、質問者に音声で回答する。

主な特徴として、多言語(英語、北京語、日本語)に対応しているため、語学に堪能なスタッフがいない店舗などでもデジタルサイネージを使用し、訪日外国人への対応が可能。また、商品名や地名など顧客の用途に応じた専門用語を辞書登録できるため、カスタマイズすることも可能。

同システムはRECAIUSとAPTWAREのプログラムを分離しており、並行して開発できるため、従来の受託型開発に比べ開発期間を短縮できるほか、FAQデータはMicrosoft Excelのシートを用い、企業内の担当者が容易にデータ登録・編集できる仕組みを備えているという。